

ヴァンジ彫刻庭園美術館15周年記念展示の始まりのお話し
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- 2017.03.04.
今から2年半前のある日、吉祥寺のカフェにて、
ダンスカンパニー the bambiestの代表 菅沼伊万里さんと私は
とある作戦会議をしていました。
伊万里さんから素敵な提案に誘ってもらい
その第一回ミーテイングでした。
「ヴァンジ彫刻庭園美術館の美しい庭でダンサーを使っての作品撮り」
たまたまお互いヴァンジに別々に訪れたことがあり、
美術館とその庭園の美しさに魅了されていたことも相まって
妄想話がどんどんと盛り上がっていきました。
どうやって美術館にプレゼンしていくか、できることなら自分たちでZINEとかでも可愛い写真集を作ったりして、
どんな写真集がいいか、判型何にするとか
装丁はどうするか、またはダンス公演したりしてなんて、妄想を最大限に広げていたのです。
そんな中、
何度かにもわたるプレゼンとミーテイングを重ねた結果 美術館側から 15周年のイベントに絡んで何かしましょうという
素晴らしい提案をいただき、吉祥寺での妄想大会は、ここから現実へ向けてスタートしました。
満を持して 一番最初の撮影は真夏の7月。
しかし 当日は信じられないくらいの大雨と強風。
ダンサー含め、皆の日程を合わせ、美術館の休館日に合わせたのでリスケはできません。
この作品がいろんな意味で今後の方向を決めることになるので
確実に私たちの思いを美術館の方に伝えなければ、という思いでいっぱいでした。
ダンサー数名と制作担当、私、伊万里さんが
全員が雨に打たれ、寒さに震えながらも 誰も脱落することなく
すごい集中力で撮影を終えました。
まだ何が出来上がるのか、どのくらいのものができるのか分からないその雨の中で、
学芸員の方たちも一緒にずぶ濡れになって見守ってくれていて
気持ちの熱量で乗り越えたものはとても素敵な記念すべき最初の作品 夏の「雨編」になりました。
この作品をきっかけにまたさらに15周年に向けての具体的な共有するビジョンが生まれ
2年後に向かい四季の撮影を行なっていくことになったのです。